バネ受け部品の外観検査自動化の検討です。外観異常の検出条件は下記のとおりです。
・NGサンプルの裂け傷を検出する
・OK範囲サンプルの打痕・線傷を検出しない
これらが、瓶の口部 / 胴部 / 底部にあり、それぞれ画像処理で自動検知します。
特殊レンズを用いることで、ワークのツバ部分の全周囲を一度に撮像することができます。また、照明は内周に向かって水平に光を発するローアングル照明を使用しています。この照明によって、ツバ部の外周を均一に光らせています。具体的には以下の図のような構成です。
赤色部分が不良として検知した部分です。割れ部分を正確に検知できており、判定もNGとなっております。
こちらも同様に割れ部分を検知できています。判定もNGとなっています。
検知した部分はなく、判定はOKとなっています。打痕がありますが、OK範囲であるため、検出しておりません。
(※水色の円で囲まれたところが実際の打痕部分です。)
上述の通り、特殊レンズを使用した方法で、ワークを回転させずに外周部全周囲を検査を実施しました。不良サンプルに関して、10種すべての不良部分を検出することができました。また、良品範囲サンプルに関しても、高確率でOK範囲の打痕、傷は検出せず、問題なく検査の自動化を実現することができました。
いかがでしたでしょうか。今回は、バネ受け部品の打痕・傷の外観検査の自動化事例をご紹介しました。画像検査.comを運営する岡部機械工業では、このような画像処理検討・開発はもちろん、自動化装置の設計・製造・据付立上げまで一貫して全てお受けできます。 画像検査・自動化でお悩みの方は、ぜひ当社まで何なりとお問い合わせください。
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