画像検査エンジニアの技術ブログ

画像処理による文字認識(OCR)検査とは?

画像処理による文字認識(OCR)検査とは、画像処理技術を用いて、部品や製品に印字された文字を自動認識・判定する検査です。一般的にあらゆる製品には、賞味期限や製造番号などの文字が付与されております。画像処理による文字認識(OCR)検査では、これらの文字を機械により識別し、異常がないかをチェックします。文字認識(OCR)検査は、別名、印字検査とも呼ばれており、あらゆるシーンで活用されています。

画像処理による文字認識(OCR)検査活用のメリット

画像処理による文字認識(OCR)検査活用のメリットとしては、主に下記の2点が挙げられます。

①検査品質の向上(ヒューマンエラーの防止)

人手によるの文字検査では、ベルトコンベアで流れてきたものを、人が1つずつ文字等に異常がないかを目視で検査します。見にくい場合には、ルーペなど道具を使って検査する場合もあります。しかし、人手では、どうしても疲れ等により異常の見逃しが発生してしまいます。 画像処理による文字認識(OCR)検査を活用することで、こうしたヒューマンエラーを防止し、確実な検査を行うことが可能となります。

②人件費の大幅な削減

画像処理による文字認識(OCR)検査を導入するためには、導入にかかるイニシャルコストが必要なります。しかし、導入してしまえば、人手が不必要となります。そのため、これまで必要であった人件費を削減することができます。条件にもよりますが、長期的に見ると、大幅なコストメリットがあるのです。

いかがでしょうか。画像処理による文字認識(OCR)検査活用のメリットをお分かり頂けましたでしょうか。次に当社にて、文字認識検査の自動化を実現した実際の事例をご紹介します。

画像処理による文字認識(OCR)検査事例のご紹介 『パッケージ 賞味期限印字認識(OCR)検査』

当事例は、すでに内容物が入っているパッケージの賞味期限印字の検査(OCR)を自動化の検討を行った事例となります。
処理しなければならない項目は、
・賞味期限印字部分のOCR読み取り
・画像加工にて文字を欠けさせた場合に、正常品との差を検知
です。

内容物が入っていることで、パッケージが膨らんでゆがみが生じているため、それを補正しながら正確にOCR処理する必要がございました。そのため、エリアスキャンカメラとドーム照明を使用して、パッケージのゆがみによる凹凸の影などの影響をなくし、文字のみを正確に抽出できるよう画像取得環境の最適化を図りました。

下記が実際の検査画像です。賞味期限とLOT記号部分をサーチして歪み補正後に文字読み取り処理を行うことで、正確に読み取りを行っています。

また、下図では、パッケージが大きく歪んでいますが、文字の構成を確認できており、自動で補正されています。正しく認識を行っています。

事例の詳細が気になった方は下記よりご確認ください。

>>事例の詳細はこちら!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、画像処理による文字認識(OCR)検査についてご紹介しました。

画像検査.comでは、検査工程の省人化・無人化ニーズにお応えすべく、日々技術を磨いております。 画像処理の技術とノウハウだけでなく、自動機の組立・検査・出荷梱包ラインまで一括で設計製作可能という強みがあります。 搬送から画像検査までトータルしたご相談に対応可能です。 画像検査でお困りごと、お悩み事がある方は、画像検査.comまでお問い合わせください。下記より、当社の導入事例をご覧ください。

>>導入事例はこちら!

 

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