ラインスキャンカメラを使用する場合、搬送系との同期は必須

ラインセンサカメラにおいて、「スキャンレート」とは、細長い画像を1秒にどのくらい取得するかを「Hz」で表したものです。例えば、60Hzですと1秒に60枚撮影するという意味です。

スキャンレートとワークの移動速度が合っていると、正しいサイズの画像が取得できるため、搬送系との同期が必要です。同期されていない場合、伸びたり縮んだりした画像となってしまい、正確な情報を得ることが困難になってしまいます。

DCモーターで一定速度で搬送している、搬送中に極端な負荷がかからない、など搬送速度の一定性に信頼がおける場合、搬送系から速度情報を取得することをせずにカメラ内部のクロック情報を使用してスキャンレートを設定することも可能です。

しかし、そうではない場合は、コンベアなど搬送系の動作速度状況を正確に知り、それに応じてカメラスキャンレートを調整する必要があります。これはどのように実現すればいいでしょうか…

実はそれほど難しいことではありません。

ラインスキャンカメラを使用する場合、基本的には「キャプチャカード」をPCに取り付けることとなりますが、このカードに外部パルスを取り込む機能が備わっています。ここに、コンベアの速度情報を表すパルスを入力してやればよいわけです。

「コンベアの速度情報を表すパルス」はロータリーエンコーダーを用いることで得ることができます。

ただ、このロータリーエンコーダをどの位置に取り付ければ、その装置にとってベストな速度情報を得ることができるのか、ということを判断するためには、一定のノウハウが必要です。

画像検査.comでは、搬送装置の基本設計から行うことのできる機械設計エンジニアとともに、お客様の装置にとって、ベストな搬送・画像検査を一体となってご提案することが可能です。上述したようなエンコーダーの取り付け位置はもちろん、適切な画像の取得や検査手法、ユーザーインターフェースの構築、設置調整まで全てワンストップでご提供致します。

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