灯油缶用の樹脂ベロの外観検査自動化の検討です。
検出しなければならない外観異常は、
・ショート
・バリ
・焼け
・異物
・練り込み異物
です。
これらが、先端部や端面に発生し、それぞれ画像検査で自動的に検出します。
本件は打痕や傷などの凹凸がなく、それとは逆にワーク自体に凹凸の模様があるため、ドーム照明により凹凸陰影を消しこむ方式としました。
よって、エリアスキャンカメラとフラットドーム照明を選択しています。
具体的には以下のような方法で撮像しています。
各不良サンプルを撮影し、画像処理で異常箇所を検知した内容は下記の通りです。
オレンジ色の丸枠で囲われた部分が検知している箇所になります。良品と比較して、欠けて足りない箇所を検知できています。
バリの部分を黄色で検知し、その箇所をオレンジ色の丸枠で囲っています。良品と比較して、バリにより出っ張っている部分を検知しています。
焼けの部分を黄色で検知し、その箇所をオレンジ色の丸枠で囲っています。ベロの地肌と比較して、焼けによって色が変化している箇所を検知しています。
異物・練込異物の部分を黄色で検知し、その箇所をオレンジ色の丸枠で囲っています。異物と練込異物は、今回の場合見た目上はほぼ同じような状況でした。ベロの地肌と比較して暗くなっている箇所を検知しています
以上のように、エリアスキャンカメラとフラットドーム照明を用いて、樹脂ベロの外観検査の自動化を実現しています。
実際の自動化には、ワークの把持・ハンドリング方法の検討も合わせて行う必要がありますが、それらも当社内ですべて検討しています。
画像検査に関するお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
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