設備レイアウト上、なるべく高くしたくない。
そういった要望にお応えする方法として、チルトマウント方式のカメラをお勧めします。
対象物体を斜めから撮影すると、捉えた対象物体の中央部だけに焦点が合うため、手前側や奥側は
焦点の合わないピントのぼけた画像となってしまいます。
一方、チルトマウント方式では撮像素子に対してレンズに角度を持たせて取り付け、
通常のカメラでは不可能だった手前側から奥側まで焦点が同時に合った画像が取得できます。
出典:https://www.takex-system.co.jp/products/fullframe/FCM-TS.html
利点としては
・各種容器や円筒状物体の内面の撮像
・撮像面からの高さを抑えたコンパクトな装置の製作
といった長所があります。
例としては下記となります。
設備を設けたい現場によっては、真上に足場があったり配管があったりして、設備の高さを
抑えなければならない場合があります。
また保安の関係上、設備高さ制限を設けている場合があります。
カメラを設置する際に、見る対象ワークによってはレンズの焦点距離上設備を高く設計する必要が
ありますが、チルトマウント方式を採用することで、設備高さを低く設計することができます。
外観検査をする場合、対象ワークの外側だけでなく、内側も検査する場面が多いです。
側面を見るためにカメラを真横に設置すると、外側を見るためにワークを回転する機工を付ける
必要があったり、色々とワークを動かす制御が必要です。
斜めから見ることによって、ワーク内側も見ることができますし、設備を簡素化できる可能性が
高くなります。
今回はチルトマウント方式に関して簡単にご紹介しました。
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