カメラ選定のポイント

画像検査装置には次の3つの機能があります。

①画像の入力
②入力された画像から差異を検出
③検査画像の出力 カメラは上の①を行う機器です。

外観検査は画像が入力されなければ成り立ちませんので、カメラや付随するレンズ、照明も重要な役割を担っています。 キズを検出する意図で外観検査装置を入れたとしても、キズが安定して抽出できるような光やカメラの解像度がなければ検出ができません。 そのため、どのような異常を検出するかによってカメラの選定から考える必要があります。

カメラにはエリアセンサカメラとラインセンサカメラがありますが、今回はラインセンサカメラについてご紹介いたします。

ラインセンサカメラ

1次元の画像を連続で撮影して2次元の画像とする撮影方式のことで、対象が動いている必要がありますがエリアセンサに比べて大きな画素数での撮影が可能です。 加えて、撮影原理がコピー機と同様なためサイズの大きい対象でも1枚の画像として撮影することが可能です。

エリアセンサカメラでも大きいサイズの対象の撮影は可能ではありますが、分割しての撮影となります。画像はレンズの周辺減光などの影響により、明るさが全体で均一でないこともよくあるため、つなぎ目の修正が難しくなります。

また、円筒状の対象側面の撮影に関してもラインセンサカメラは適しています。 筒を回転させながら撮影することで1周分の画像を1枚の画像として撮影することができるからです。

さらに照明に関しても、エリアセンサカメラで広範囲を撮影する場合は、均一に照明を照射することが難しくなりますが、ラインセンサカメラは一度に撮影する範囲が非常に狭い(1次元の線状)ため、撮影する1ライン分の範囲のみで十分です。

ラインセンサカメラは必ずワークが動いている必要があり、移動速度や撮影のタイミングの調整をしなければならず、また撮影に時間がかかってしまいますが、 こう高解像度かつ大きいサイズが対象でも切れ目なく撮影が可能であるというメリットがあります。

画像検査.com

画像検査.comでは検査工程の省人化・無人化ニーズにお応えすべく、日々技術を磨いております。 画像処理の技術とノウハウだけでなく、自動機の組立・検査・出荷梱包ラインまで一括で設計製作可能という強みがあります。

ラインセンサカメラでありがちな搬送系と画像検査装置の組み合わせの最適化は設計段階から盛り込むことによって解決されることが多いです。

搬送から画像検査までトータルしたご相談に対応可能です。 画像検査でお困りごと、お悩み事がある方は、画像検査.comまでお問い合わせください。

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