製造業のラインは大まかに原材料の仕入れ、加工、検査、出荷の工程から構成されています。
外観検査がどの工程で必要になるかというと、実は加工以外の工程すべてで必要な検査になります。
原材料の仕入れ時には受け入れ検査があり、最終製品が出来上がる前の中間製品の検査でも外観検査が行われ、
もちろん出荷前の最終検査も必要になります。
例えば、製品にキズがないか、欠けがないか、ラベルが正しく印字されているかなど、
汚れ・打痕・腐食・印字等様々な検査が外観検査の対象になります。
従来はこれは目視、つまり人が一つ一つ製品を確かめながら行ってきました。
製品に異常がないか一つ一つ検査しなければならないため、
どうしても人件費がかかってしまいがちでした。
また、単純作業ゆえに長時間検査をしていると見落としが発生したり、検査に時間がかかったりといったことも
生産性を落としてしまう要因でした。
この人が手作業で行っていた外観検査も画像処理により自動化が可能となっています。
キズの検査であれば、キズの部分の色の違いを画像から認識して自動で不良判定を出すことができます。
また、印字のような文字の認識も可能で、ラベルが正しく印字されているかといったような検査も自動化可能です。
そして、製品それぞれに不良のパターンを設定する必要がある都合上、従来は大量生産の現場での自動化が中心でしたが、
AIやディープラーニング技術の発達により多品種少量生産の場合でも、画像処理により外観検査の自動化を行えることができるようになってきています。
画像検査の導入にはカメラ、照明、搬送装置などの機器をお客様のラインに最適な形にする必要があります。
画像検査を行うにはワークの外観をデータ化するためにカメラが不可欠ですし、
画像処理システムが正確にキズや文字を読み取れるよう照明の設置も不可欠になります。
そして、これらをお客様の生産ラインのどの場所にどのように設置するかも検討したうえで、
カメラ、照明、画像処理システムの構築を行っていきます。
例えば、カメラで撮影する際にはワークを正面から捉えなければなりませんが、
お客様の生産ラインによっては正面のカメラ設置が難しい場合があります。
この時には正面に近い場所に設置し、画像処理のシステム上で画像補正を入れることで対処することになります。
このように画像検査の導入にあたってはお客様の生産ラインに適合させるべく、最適なカメラ、照明、システムを選定する必要があります。
今回は、画像処理による外観検査の自動化について解説いたしました。
画像検査.comを運営する株式会社岡部機械工業では、今後もますます増大する省人化
ニーズに応えるため、「省力化 各種自動機」の設計・製作・制御・据付・立上げまで一貫して行っております。
お客様のニーズに親身に迅速に対応するために、設計段階から最後までワンストップで対応できるような体制を整えております。
このように、画像処理技術だけでなく、組立、検査、出荷梱包ラインなどの自動機全体を設計・製作可能な点が当社の強みです。
また、長年の経験からわかったことですが、画像検査がうまくいかない原因の半分は搬送系です。
そして、搬送と画像検査装置の組み合わせの最適化、例えば最適な露光時間に合わせた搬送速度の設定や振動を考慮した搬送との同期は、「設計段階」で盛り込む必要がございます。
画像検査.comでは、画像検査装置を設計する上でも搬送系を含めたトータルの技術相談を構想段階から実施可能です。
さらに、画像検査の様子を動画でご紹介しています。是非ご覧ください。
画像検査でお困りごと、お悩み事がある方は、画像検査.comまでお問い合わせください。
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