照明選定のポイント

外観検査における照明の種類~リング照明~

リング照明とは、光源がカメラのレンズを囲むように取り付けられたリング型の照明です。
外観検査におけるリング照明の特徴はカメラと同様の方向から照射することができる点です。
リング照明は主に下記3種類に分類することができます。。

>>画像検査(外観検査)における カメラ・照明・レンズ選定のポイント

①通常のリング照明

通常のリング照明は光源が円状且つ斜めに配置されています。
斜めからの光を同心円状に照射することができるため、ドーム効果と正反射効果を併せ持っています。
そのため、通常のリング照明では、汚点検査と打痕検査どちらも行うことが可能です。
しかし、ドーム照明やローアングル照明のように1種類の検査に特化していないため、特化した照明と比較すると、両検査とも検知感度は高くありません。

②ローアングルリング照明

ローアングルリング照明は、光源が水平に近い状態で配置されています。
水平に近い状態でワークの横側から照射することができるため、暗視野検査を行うことができます。
暗視野検査では凹部分は暗く、凸部分は明るく映ります。下記画像のように平たい錠剤の刻印等ははっきりと認識することができます。そのため、ローアングル照明はワークが平たい場合に最適であると言えます。
ローアングル照明は安価で構成が容易なため、幅広い用途で使用されています。しかし、傷・打痕等の検査に特化しているため注意が必要です。

画像検査 ローアングルリング照明

③マルチアングルリング照明

マルチアングルリング照明は通常のリング照明に拡散板がついている照明です。マルチアングルリング照明は照明の高さによって用途を変えることができるため、拡散光、ローアングル、通常リング照明として使用することができます。
この特徴から照明の位置を動かすことができるオンハンドカメラとして主にロボット等に使用されています。

画像検査 マルチアングルリング照明

まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事では、リング照明の種類と特徴についてご紹介しました。
弊社では、お客様の課題に最適な照明・カメラ・レンズご提案することが可能です。
画像検査に関するお困りごとがございましたら、お気軽に画像検査.comまでご相談ください。

 

 

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