画像検査のための画像撮影には様々なポイントがあり、そのポイントの一つに
レンズの「適合センササイズ」
というものがあります。
視野や倍率が適切であっても、適合センササイズがカメラセンサのサイズ ギリギリだと、取得した画像の周辺が暗くなることがあります。また、カメラセンサのサイズより小さな適合センササイズのレンズを選択してしまうと、外周にレンズ鏡筒が映り込む「ケラレ」という状態になってしまいます。
ケラレの状態
ケラレの内側が減光して暗くなっている
画角の最外周まで使用して画像検査を行う場合は、こういった周辺減光やケラレが発生すると、
正確な情報が得られないことになります。特に、背景とワークの明暗が微妙な場合は、この周辺減光の影響が大きくなり、外周ではうまくワークを検出できない、などの影響が出ることがあります。
レンズの適合センササイズは、レンズスペック表に書かれてあります。また、カメラのセンササイズもスペック表に書いてあることが多いですが、メーカーによっては書かれていない場合があります。
その場合は、セルサイズ(1画素のサイズ)に縦横それぞれの画素数を乗算して計算することができます。
取得した画像の色ムラにお困りの時は、「レンズ適合センササイズ」を再度確認してみてください。
今回は、レンズの周辺減光について、簡単に紹介しました。
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