多品種を扱うお客様では色々な形のワークがラインに流れます。
カメラにはレンズがついていますが、ピントは基本的に固定で、視野より大きいものは正しく認識
できないものです。
このため、様々な大きさ、形状のワークが流れる状況では、今まではカメラ・レンズを複数用意
する必要がありました。
このような場合は液体レンズを推奨します。
出典:https://www.daitron.co.jp/products/liquid_lens.html
液体レンズは電圧を加えることでレンズの形状を変化させます。
レンズの形状が変化することでピントを調整でき、高さの違うワークを認識できるようにします。
特殊な技術なのでそれほど流行ってはいませんが、メリットは下記になります。
・一般的なオートフォーカスレンズ(モーター式)などと比べると、カメラとレンズで
オートフォーカスできるので小型で済む
・機械的ではなく電気的な変化でピントを調整するので動作が速い
液体レンズは大きさの違う物を認識する必要がある場合、大きな効果を発揮します。
例としては下記となります。
物流ではサイズの違う箱が多く流れます。箱の形状を見てロボットによるハンドリングを行ったりできます。
また、伝票を認識したい場合、箱の大きさが違いのにピントが合っていないと文字が認識できない
ことが想定されます。
傷検査では微細な傷の認識が求められます。
大きさがほぼ一定の製品を作られている場合は問題ないですが、大きさが違う製品が流れてきた場合、
傷の見え方が違い誤検知する、見逃してしまう場合があります。
別途検査カメラを必要としてしまいますが、ピントを自動調整できれば一つの装置で検査ができ、
コスト削減が可能です。
今回は液体レンズに関して簡単にご紹介しました。
画像検査.comを運営する株式会社岡部機械工業では、色々な画像処理装置を使用し、
多くのお客様の工場の自動化に貢献しました。
画像処理装置は単体では大きな力を発揮しません。システムとしてロボットなどと組み合わせる
ことで工場に大きな変化を与えます。
画像処理と自動化システムの組み合わせをお考えの際は是非画像検査.comへご相談ください!!
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