照明選定のポイント

画像検査で照明を選定する際には、用途によって適切な照明を選択する必要があります。その用途は大きく外観検査と寸法計測の2つに分かれます。外観検査用途の中でも、対象ワークの検知対象の種類によって選定すべき照明は異なります。今回は、外観検査用途の中でも、番外編として透過検査の場合の照明選定ポイントをお伝えします。

>>寸法計測における照明選定のポイントについてはこちら

透過検査の場合

通常、ボトルや液体に色がついている場合、ボトルや液体の中の異物を検知することはできません。
しかし、通常の照明ではなく、赤外光照明をバックライトとして使用し、
前からカメラで検査を行うと、ボトルや液体を透過させて異物を検知することが可能です。
下記画像のような構成です。
まずは、通常の照明をバックライトとして使用し、検査を行ったものをご紹介します。
下記画像をご覧ください。何が映っているのか全く分からない状況です。

赤外光照明をバックライトとして使用し、検査を行ったものが下記画像です。
ボトルや液体を透過し、黒い異物をしっかりと検知することが出来ています。

ただし、どんな場合でも赤外光照明を使用すれば、透過検査ができるわけではありません。

透過の対象物がボトルや液体などの光が透過しやすい素材であること、
中に入っている異物が光を透過しにくい素材であることが重要なポイントです。
これらの条件を満たしている場合は、
色情報を透過させて異物を検査することが可能です。

 

テスト検査のご依頼大歓迎!

テスト検査のご依頼大歓迎!

お問合せはこちら