文字認識とは

文字認識は画像処理によるラインの自動化においては重要になってくる分野になります。

例えば製品にあるラベルの内容を認識することで、ラベルの内容が正しく印字されているのかであったり、ラベルの内容を把握して製品を管理したりといったことが可能です。

そのためには文字領域の正確な抽出が重要となってきます。

例えば下図にあるワインボトルのラベルに対する文字認識は、人間の目から見ると一見単純そうに見えます。

しかし、多くの文字認識システムでは、このように文字が滲んだり擦れたりしている場合、認識率が低下します。
正確な文字の抽出と、一文字一文字の切り離しが必要になります。

画像処理による文字認識方法

今回のワインボトルの例では、文字は黒で背景は灰色となっています。この色の濃さの違いをもとに文字認識を行います。

まず、単純2値化を行い2つの領域の境界を求めます。

次に、一つ一つの文字を切り離します。
今回のラベル認識では、文字が縦長という特徴を使って、それぞれの文字同士が異なる文字領域であることを認識させます。
これにより一つ一つの文字を認識できるようになります。

最後に、文字認識を行います。
サンプルデータを使ってどの文字がどの数字に当てはまるかを覚えさせることで、滲みや擦れがあっても、正確に数字を認識しています。

このように、柔軟な画像処理の技術を使用し、様々な分野のラベル文字の正確な読み取りを実現します。

もし、「こういったことができないかな？」ということがあればぜひご相談ください。
お客様の工場ライン全体から、どのように導入すれば最適なのかをご提案させていただき、お客様の生産性最大化に貢献いたします。