ご提示いただいたワークに対して、
・打痕
が良好に検知できる方法を検討いたしました。
ご提示いただきました NG のワークについて、すべての検査について不良の検出が可能でした。
良品の付着している錆も不良品として検出することなく、打痕のみを不良と判定することができました。
次ページより、結果詳細を示します。
※本測定は代表例であり、N 増しした場合には予期せぬ条件が発生する可能性があります。
画像を撮影取得する条件は以下のとおりです。
・等速回転するステージにワークを固定し、ワークを等速回転させる。
・ワークの胴体部分に測定器のレーザ光を当てて撮影を行う。
(2 次元三角測距方式)
以上より、下図のような構成でワークを撮影しました。
テスト環境概要は下記です。
カメラ/測定器:LMI TECHNOLOGIES 社製 Gocator2430
画像処理エンジン:MVTec 社製 HALCON Progress Edition
制御コントローラ:WIndows10 PC
回転ステージ:等速回転するステージ
下の撮影画像はそれぞれのワークの画像となります。
高さ距離情報と、明暗情報(通常画像情報)を同時に取得し、合成した画像となります。
・良品事例
青枠が、今回設定した検査範囲です。
明暗と合わせて、高さ方向の情報をもとにして画像処理を実施しています。
打痕と思しき箇所はオレンジ色で自動的に囲われるようにプログラムしていますが、それがありませんので、
錆部分がありますが、誤検知はありません。
・NG事例
青枠が検査範囲となります。
オレンジ部分が画像処理にて自動的に検知された箇所です。
打痕部分のみを検知できています。
青枠が検査範囲となります。
オレンジ部分が画像処理にて自動的に検知された箇所です。
同様に打痕部分のみを検知できています。
検知結果について、ご提供いただいたワークについて、既製のユニットではなく、3D スマートセンサと画像処理エンジンを組み合わせて処理させた結果、良好に検知できております。
いかがでしたでしょうか。今回は、金属リング打痕の外観検査の事例をご紹介しました。
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