画像検査で照明を選定する際には、用途によって適切な照明を選択する必要があります。その用途は大きく外観検査と寸法計測の2つに分かれます。今回は寸法計測用途の照明選定のポイントをお伝えします。
寸法計測用途の照明はバックライト方式と決まっています。その理由は、画像検査の寸法計測はエッジの検知から始める必要があるからです。
エッジの検知とは下記の画像の通り、2直線の距離距離を計測する場合、明暗の差が重要になります。そこで、ワークの後ろから均一に光を当てて影を撮影することによって明暗をくっきりさせることが可能になります。
また、バックライト方式にすることで、繰り返し計測の結果を安定させることに繋がります。照明は毎回全く同じ明るさで発光しておらず、またカメラのセンサが受光して発する電気信号は毎回全く同じ電圧ではないため、画像の明るさは安定しません。それにより、エッジがあいまいであればあるほど、その不安定要因に影響を受けやすくなります。
そこで、バックライト方式でエッジをくっきりさせることで、不安定要因の影響を小さくすることが重要になるのです。
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