装置導入の前に読めば良かった・・・
画像処理 よくある失敗事例

画像検査をしていると、カメラやレンズ、照明が故障してしまい、修理・交換をしてハードウェアも元通りにしたにも関わらず、なぜか今までの検査結果と少し違う結果になることがあります。

この時に指標が曖昧だと性能が元通り復帰されたか判断できません。機器の故障は付き物です。故障したときのために、検査性能が復帰した指標をどのように判断するか、前もって決めておく必要があります。

性能復帰の判断基準はどう決めればいい?

では、その指標はどのように決定すればよいのでしょうか。2つあります。

1つ目は、カメラ、レンズ、照明といった光学系の各機器について、性能検査ができるようにしておくことです。基準治具を用意し、それぞれの性能について測定します。例えば、カメラで治具を撮影し、画像検査によって明るさの状態やピントの状態といった各種値を求めます。これを機器の交換前後で測定し、もとと同等レベルであることを確認します。機器が故障すると各種値を測定することはできないので、定期的に測定しておくことが重要になります。

2つ目は、不良サンプルの検知確認/良品率の性能確認 で全体的な性能を決めておくことです。まず、検査性能として検知しなければならない不良の限度サンプルを準備します。その不良を全て検知することによって、検査感度の妥当性を担保します。そして次に、良品をいくつか検査させて良品率を確認します。歩留まりのしきい値を設けておき、その値以上なら過検知でないことが分かります。この2つの手順によって性能に問題がないことを調査することができます。

機器が故障したときのための対処方を2つご紹介しましたが、最も良いのは両方実施することです。前者の方法で機械性能を担保し、後者で実流動性を確認することでできます。ただし、自工程の手順やコストを鑑みながら最適な方法を調整することが必要です。

最後に

今回は、画像検査における性能復帰の問題についてご紹介いたしました。

画像検査.comを運営する株式会社岡部機械工業では、今後もますます増大する省人化 ニーズに応えるため、「省力化 各種自動機」の設計・製作・制御・据付・立上げまで一貫して行っております。 お客様のニーズに親身に迅速に対応するために、設計段階から最後までワンストップで対応できるような体制を整えております。 このように、画像処理技術だけでなく、組立、検査、出荷梱包ラインなどの自動機全体を設計・製作可能な点が当社の強みです。

また、長年の経験からわかったことですが、画像検査がうまくいかない原因の半分は搬送系です。 そして、搬送と画像検査装置の組み合わせの最適化、例えば最適な露光時間に合わせた搬送速度の設定や振動を考慮した搬送との同期は、 「設計段階」で盛り込む必要がございます。 画像検査.comでは、画像検査装置を設計する上でも搬送系を含めたトータルの技術相談を構想段階から実施可能です。 画像検査でお困りごと、お悩み事がある方は、画像検査.comまでお問い合わせください。

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