画像処理でよくある失敗として、カメラの選定ミスによって、画像処理による検査がうまくいかないケースが
よくあります。
例えば、「白黒のカメラ」を選定するのか、「カラーのカメラ」を選定するのか、という意思決定ですが、
一見カラーのカメラの方が将来的にも有利な様に感じるものです。
ところが実際にはカラーのカメラは複雑でかなり高価です。
そこで、カラーのカメラを安価に提供するために、一般によく用いられている方法が「ベイヤー方式」
といわれる方式です。
一般的なカメラの画素センサーは、1つの色調しか受光ができない様になっています。
ベイヤー方式では、赤・青・緑 それぞれのイメージセンサーを疑似的に重ねることにより、
いわば疑似的にカラー映像を表現する仕組みになっています。
その結果、カラーにしたのはよいものの、撮影部分によってはボケるなどの副作用が出ることがあり、
例えばキズや外観等の検査に悪い影響を及ぼすことがあります。
つまり、目的に本当にマッチしたカメラを選定しないと、求める検査を十分にこなせないことが多々あるのです。
また、ワークが流れている場合はラインスキャンカメラが有利と思われがちですが、
流れてくるワークが一定の方向に流れるのではなく、ランダムに動いている場合、
またコンベアの振動などの影響を受けている場合は、ラインスキャンカメラでは正しく撮影をすることが困難です。
この様な場合は、流れているワークの場合でも、エリアスキャンカメラを選定するべきです。
この様に、カメラの選定1つをとっても、ある程度の経験と知識が必要です。
御社の検査に最適なカメラの選定につきまして、お気軽に画像検査.comテストセンターまでお問合せください。
テスト検査のご依頼大歓迎!