単体で超高精度のワーク位置計測を行う装置は世の中にありますが、その計測結果をもとに、精度を維持しつつ機械的位置決めを行うためには、
計測から位置決めまで、ワークの受け渡しなく一体装置として構成する必要があります。
そのような装置は世の中になく、当社がお客様の要望を聞き、一から設計・製造をすべて一貫して行いました。
本装置では、1億2千万画素のエリアスキャンカメラを使用し、高精度かつ広視野を確保しています。
接続方式がCoaXPressという高速通信規格なので、超高画素であるものの取り込み速度を維持し、タクト時間の短縮をしています。
レンズは、寸法計測用にゆがみのないテレセントリックレンズを採用しました。
照明は、検討の結果、最もワークがはっきり撮像できた同軸照明方式としました。テレセントリックレンズ鏡筒に差し込んで同軸照明となるスポット照明を採用しています。
こういったカメラやレンズを柔軟に組み合わせて、目的に合う画像処理を実現しています。
本装置のように、超高精度の位置決めを要求される装置は、温度変化による部材の熱膨張も精度に影響するようになります。
それを装置設計段階から予想し、「スーパーインバー」等の熱膨張に非常に強い素材を採用しています。
画像処理の開発、装置制御ラダー開発ともに当社内で行っております。そのため連携も様々な方法で対応でき、お客様要望に柔軟に応えています。
本装置では、計測結果の出力や、お客様が用意された上位PCとの連携についても、ご要望通りのものを実現しています。
以上のように、高精度計測に欠かせない光学系や画像処理の要件、高精度位置決めに欠かせない機械的要件を検証にて洗い出し、設計を行うことで、ご要望に応じた自動機械を製造しました。
当社にお声がけいただければ、これまで無理とあきらめていたワークに対しての自動化が実現できます。
是非、テストからでもお気軽にお申し付けください。
テスト検査のご依頼大歓迎!