こちらは、錠剤の全周外観をカメラ検査し、その表面に製品名やロゴなどをインクジェットプリンタで
印刷する装置です。
印刷後は印刷内容をカメラ検査し、外観の検査と合わせて不良品を自動的に排除します。
画像処理の内容としては、3箇所に設置したカメラで、
1)錠剤表面の汚点・欠け・色の検査
2)錠剤側面の汚点・欠け・色の検査
3)印刷の検査
を実施しています。
1)表面検査では、カラーカメラ、リング照明、標準レンズを使用し、錠剤表面の汚れ(汚点・毛髪等)を
最小50μm、欠けを最小100μmの大きさまで検知します。
また同時に色合いを使った錠剤色や汚点の検知も行います。
その他、錠剤の割線の有無や角度を認識し、印刷機と協調して割線面と非割線面で印刷内容を
切替えたり、割線と印刷内容を平行にすることができます。
2)側面検査では、特殊プリズム、ローアングルリング照明、標準レンズを使用し、4側面を同時に
撮影することで全周を一度に検査します。
錠剤表面の汚れ(汚点・毛髪等)を最小100μm、欠けを最小200μmの大きさまで検知します。
3)印刷の検査では、モノクロカメラ、リング照明、マクロレンズを使用し、
印刷内容のかすれ・にじみや印刷汚れの検査を行います。
錠剤の揺れによって起こる印刷の伸縮にも対応し、ある程度の伸縮に追従して検査を行うことが
できます。
また、特殊な検査アルゴリズムで印刷の多少の違いを許容した検査を行うことが可能です。
以上、1)~3)は、汎用画像処理ユニットでは対応できるものではございませんので、
全て画像検査.comで設計をしました。
撮像方法は、ワークの受け入れのセンサを検知し、シーケンサでワークのパルスを一定数刻んだ
タイミングで撮像する方法です。
特徴は、処理速度が早い点で、1列40000錠を40ms程度で画像判定している点です。
40msは処理時間としては非常に短く、処理時間のバラツキによって40ms以上かかる場合が
あるため通常ではトラブルに繋がります。
そこで、画像検査.comを運営する岡部機械工業独自のノウハウで処理時間を均一化し、
かつ40msを超えてもエラーとならないようにしております。
具体的には搬送系ではなく、画像判定のタイミングが遅れても間に合うようにカメラの設定を
調整しております。
このような処理時間が短い場合の処理については、お気軽にご相談ください。
※スペック
錠剤搬送列が6列の錠剤の印刷・検査装置です。
対応ワーク:最大直径 14mm
処理能力:最大4万錠/時/列(直径6mm)
※6列全体で最大24万錠/時
テスト検査のご依頼大歓迎!