カメラは正常なのに、画像がゆがむ・・・このような現象に遭遇した場合、コンベア起因の場合が多いです。
コンベアの搬送速度は一見すると一定に見えます。しかし実際にはベルトテンションの問題等もあり、
実はコンベアの搬送速度が一定ではないケースが多々あります。
コンベアの搬送速度が一定でないと、あるところで必ず検査の画像がゆがむようになります。
この問題を解決するためにはローラーにエンコーダーをつけ、パルスを画像検査と同期させる必要が
あります。
ところがローラーがきちんと回っていても、コンベアがスリップすることもあります。
その場合、コンベアの動きを別のローラーで検知し、そのパルスを画像検査と同期させるのです。
このように測定と搬送の同期は、シビアなものです。
しかし中にはどうしても原因が中々特定できないトラブルが発生することがあります。
実際にコンベアのブレーキ時の揺れが原因で、画像検査の画像がゆがんでしまうという事例もありました。
インラインにおける画像検査は、画像処理のノウハウだけでなく搬送系のノウハウも必要と言えるでしょう。
よって、インラインにおける画像検査を行う場合、できるだけ画像検査と搬送を別発注にするのではなく、
画像検査と搬送と両方に経験・ノウハウを有するシステムインテグレータを選定する必要があります。
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