ボルトのキャップ・軸部の寸法測定やネジ山が正常に切られているか、打痕はないかなど、ボルトの品質検査は多岐にわたります。
そのうえ、打痕キズやネジ山の検査は、全周囲を見る必要があります。
そのため個々の不良を画像検査で自動化できても、全周囲を検査するとなると、ワークハンドリングと画像検査の両面から工夫をし、連携させることが不可欠となってきます。
画像検査.comでは、まず対象ワークのサンプルを用いて光学系の選定から画像検査の手法をコストバランスを踏まえ考案します。
今回の場合ですと、打痕キズには安価なCCTVレンズを適応し、金属打痕ということから疑似同軸照明を採用しています。
寸法測定はレンズ歪みがないテレセントリックレンズを使用し、外形エッジを際立たせるため、面発光照明をバックライトとして使用しています。
撮影画像が決まれば、基準となる画像検査アルゴリズムを構築します。
その後、機械設計エンジニアと連携して装置化の構想を練ることで、ワークの動きと画像検査処理のアルゴリズムの調整を行っていきます。
このようにして、画像処理ソフトウェアのみではなく、光学系から搬送ハンドリングまで、ワンストップで社内検討することで、全周囲検査を実現していきます。