こちらの事例は、医薬品業界における錠剤の画像検査の事例です。
モフォロジー処理とは、2値化された画像を滑らかな画像に変換する処理のことで、元の画像を1画素分、膨張させたり収縮させたりする処理のことです。
上記画像はオープニングと呼ばれる手法でデータ処理を行っている画像になります。
本画像検査の場合、正常な製品は真円に欠けが入っており、それ以外の円形でないもの、欠けが入っていない円形のものなどを認識することが必要となっております。
そして、特に欠けのない円形の不良品においては通常の画像認識では排除が難しく、モフォロジー処理を行う必要が出てきます。
本事例の様な画像検査を行う工程としては、
1.高解像度の画像の取得
2.2値化処理による錠剤領域の抽出
3.真円以外の領域除去のためのオープニング処理
4.2で抽出した領域から3の領域を除去
5.半円や矩形状の不良品除去のためのオープニング処理
といった処理が必要になります。
オープニング処理をはじめとするモフォロジー処理には時間がかかることが多く、HALCONの様なある程度モフォロジー処理用のオペレータが用意された画像処理ライブラリと、画像検査工程で最適なカメラ・照明・搬送装置などの最適化が重要となります。
画像検査.COMを運営する岡部機械工業では、こうしたHALCONに代表されるハイエンドの画像処理ライブラリの活用はもちろん、最適なカメラの選定、照明の選定、さらには正確さと高速対応、クリーン対応が求められる搬送装置等の前後工程の設備も一貫して対応が可能であることが特徴となっております。
こうした半導体や半導体チップ、あるいは各種電子部品の画像検査、外観検査、あるいはこうした各種検査の自動化につきましては、お気軽に岡部機械工業までお問合せください。
テスト検査のご依頼につきましては、大歓迎しております。
※本事例の写真につきましては、HALCON製品のホームページ(https://linx.jp/casestudy/casestudy_cat/halcon/)からの引用による、イメージ画像となっております。
テスト検査のご依頼大歓迎!